マンガ『北斗の拳』に登場するザコキャラを芸風とする
よしもと所属のお笑い芸人 キャプテン★ザコさん。
芸風は悪党キャラだが、芸人達からは、
めちゃめちゃマジメで人格者として知られる好青年。
結婚していて子供もいるのですが、
芸人としての収入だけでは食べていけないという事で、
お寿司屋さんでアルバイトをして家族を養っているザコさん。
しかし芸人として悪役キャラを演じているため、髪型はモヒカン。
このままの髪型では寿司屋で働くことができないという事で、
ズラをかぶってモヒカンを隠し、芸人であることも隠して
普通のフリーターと働いているそうです。
素の性格はめっちゃ真面目なので仕事も一生懸命。
勤務態度も素晴らしく、真面目に働いていたザコさんでしたが、
ある日店長に呼び出されます。
「おまえ、キャプテン★ザコっていうらしいな！」
何処から情報が漏れたのか、ズバリ核心をついてくる店長。
ここで「違いますよ！」とでも言おうものなら
キャプテン★ザコを認識していると悟られてしまう・・・。
「キ、キャプテン★ザコ！？なんですかソレ？」
とあくまでキャプテン★ザコという芸人を
知らないフリをしてとぼけようとするザコさん。
「しらばっくれんじゃねぇよ！
おまえ、キャプテン★ザコだろ！」
キャプテン★ザコだという確信を持っているのか、
激しく追及してくる店長。
バレたら職を失うどころか、
家族を食べさせていけなくなる・・・
「い・・いや、僕キャプテン・ザコなんかじゃないですよ！」
必死にシラを切りとおすザコさんでしたが、
店長さんは見てしまったのです。あの番組を。
「嘘つくんじゃねぇよ！俺はな、
昨日レッドカーペットでおまえ見たんだよ！」
というやいなや、北斗神拳のごとき早業で
バッとザコさんのズラをつかみとった店長。
「あべしっ！」
とザコさんが心の中で言ったかどうかはわかりませんが、
本来の髪型であるモヒカンがあらわになってしまったザコさん。
「ほら見ろ！
やっぱりおまえ、キャプテン★ザコじゃねぇか！」
「すいません・・・」
と謝るザコさんに対し、
「なんで隠してたんだよ！」
と怒りをあらわにしその場を立ち去る店長。
もはやザコさんは「おまえはもう死んでいる」状態。
クビになってしまった・・・どうしよう・・・
とガックリ肩を落とすザコさんに対し、
途中で立ち止まった店長がバッと振り返り、こう言ったそうです。
「おまえの芸風じゃ売れるまで時間かかんだろ。
時給50円アップだ。」
後日、この話を他の芸人から聞いたという千原ジュニアさん。
あまりにも素晴らしい話だったので、
とあるバーベキューの席で一緒になった際、
伝え聞いた内容をザコさんにひと通り話して
「これ、ほんまか？」と確認したそうです。
「ひとつだけ、大きな嘘があります」
と答えるザコさん。
「え？何やねん？」
ジュニアさんは何が嘘なのか気になって聞いてみたところ、
ザコさんいわく、大きな嘘というのは
店長が一番最後に言ったセリフ。
正確には店長はこう言ったそうです。
「おまえの芸風じゃ売れるまでに時間かかんだろ。
時給10円アップだ。」
参照元：『にけつッ！！』
大きな嘘ってそこかい！
ザコさんってホントに真面目なんですね。
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