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SFの未来読み甘い説

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1963年に放送開始された国民的SFアニメ「鉄腕アトム」。



力は10万馬力、電子頭脳で60ヵ国語を話し、
搭載されたジェットエンジンで空も飛べるという
少年ロボット”アトム”の活躍を描く物語ですが、
このアトムが作中で誕生した年は2003年。

なんと今から10年以上も前に誕生しているというわけです。

しかし現実のロボットと言えば、
空を飛ぶどころかASIMOレベルが限界。



他にもSFにおいては未来の読みが甘い作品が多数存在します。
その一例がコチラ↓

199X年 暴力が全てを支配する荒廃した世界(北斗の拳)

2000年 宇宙よりロボット生命体が襲来(トランスフォーマー)

2003年 原爆で文明崩壊(猿の惑星)

2004年 ターミネーター製造開始

2008年 タイムマシン開発(ドラえもん)

2010年 サイボーグ警察誕生(ロボコップ)

2018年 地球は異星人に人気の観光惑星に(21エモン)


ここに書かれた出来事とそれが起こった年を見比べてみると、
SFの未来は読み甘いといわざるをえません。

中で最も未来の読みの甘かった作品が
H.G.ウェルズが描いた「宇宙戦争」。

宇宙人=タコ型というイメージが定着したのは
この作品がきっかけと言われていますが、
このタコ型火星人襲来したのは190X年。



なんと1900年代初頭に地球に火星人が襲来するという設定。
これは確かに読み甘すぎですね~。

読みが甘い作品が多い中、
逆に最もシビアな読みをしていた作者が松本零士先生。

『銀河鉄道999』・・・2221年
『宇宙戦艦ヤマト』・・・2199年
『キャプテンハーロック』・・・2977年


代表作の『銀河鉄道999』を始めほとんどの作品が
100年以上先の設定。

何故、こんな厳しい未来予想をしたのでしょうか?
松本零士先生は次のように語っています。

「今までの人類の科学の進歩というのはこういうテンポで来ると、
 おそらくこの時代にはこうなるであろうというのを
 自分で想像しながら描いてる訳です」

 
また、2014年の未来は予測出来てきたか?という質問に関しては

「高速道路もモノレールも高層ビルも
 ほとんど今の新宿とお台場の辺りと変わらないような風景を
 小中学生の頃に既に描いております」

と回答しています。

小さい頃からSFや未来に関する本を読むのが好きで、
よく未来の世界の空想をしていたという松本先生。
シビアな読みは子供時代からの空想によって磨かれたもののようです。


最後に未来予想をピタリと的中させた作品をご紹介。

1989年公開の映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー2』。
2015年の未来を舞台としたこの作品ですが、
劇中に登場する未来グッズが次々と実現しています。

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・3D映画
・指紋認証システム
・テレビ電話
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さらに、これ以外にも作中に登場する全自動靴ひも調整シューズを
ナイキがバック・トゥ・ザ・フューチャーの世界に合わせ、
来年発売するとの噂もあります。

ナイキ、バック・トゥ・ザ・フューチャーIIの自動靴ひも調節シューズを来年発売

そして1982年連載開始の『AKIRA』。
2019年の東京を舞台に謎の超能力少年たちの活躍を描く
SF漫画ですが、その作品の中ではなんと!
2020年東京オリンピック開催が予知されています。

Akira(part 1) [ 大友克洋 ]

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感想(15件)



基本的には読みが甘いものが多いSF作品ですが、
中にはピタリと当てている作品もあるのには驚きですね!
もしかしたら原作者の人は予知能力を持っているのかも☆


参照元:『水曜日のダウンタウン』

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