ポーランド南西部に位置し、チェコとの国境に近いヴァウブジフ。
この街には70年来、語り継がれてきた伝説がある。
第二次大戦中、敗戦が濃厚になったナチス・ドイツが
略奪品である金塊、ダイヤモンドをはじめとした宝石類
推定200億円の財宝を軍用列車に積み込み、
地下トンネルに入れて埋没させたというのである。
それは「黄金列車」と呼ばれ、
これまで多くのトレジャーハンターたちが捜索を試みたが、
発見されることはなかった。
しかし2015年8月。衝撃的なニュースが世界を駆け巡った。
伝説の黄金列車が発見されたというのだ。
発見したのはドイツ人とポーランド人のトレジャーハンターの2人。
彼らは70年前に黄金列車の埋設作業に携わったとされる
男性の臨終の床で、埋められた場所を聞き出すことに成功。
遺言に基づき、地中探知レーダーで捜索したところ、
旧市街地付近の封印された地下トンネルの中に
長さ120~150メートルの装甲列車を発見し
ポーランド政府に届け出たのである。
これに対し、ポーランドのピヨトル・ジュコフスキ文化副大臣は
ワルシャワで会見。異例ともいえる声明を発表した。
「列車の存在はほぼ間違いない。
列車には銃が装備されており、
ただの列車ではないのは確かだ。
何が積まれているのかはまだ不明だが、
詳細は政府が精査した上で公表する」
もし、黄金列車がナチス・ドイツによって
意図的に隠されたものだとした場合、列車には
多数のブービートラップが仕掛けられている可能性があるため、
現在は警察、軍が厳重が監視。
その発掘方法を巡っては
ポーランド国防総省によって検討作業が進められている。
また、搭載されているとされている金塊について一部では
ナチスドイツがソ連から強奪したものといった見方もでており、
その帰属を巡っては
ロシアが所有権を主張する可能性も生じているという。
ポーランドのGazeta Wrocławska紙が公開した黄金列車の地中レーダー画像。
参照元:
『日本人だけが知らないワールド謎ベンチャー』
SankeiBiz
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ナチスの黄金列車
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