これは勝俣州和さんが、とある銭湯に行った時の話である。
登山の帰りに銭湯に立ち寄った勝俣さん。
入口のドアを開けて中に入ると下駄箱に
「靴を脱げ!」
と命令系で書かれた貼り紙がしてあり、
さらにその下駄箱には
「2足入れろ!」「鍵を持って帰るな!」
という注意書きまであったそうです。
注意書きというものは、過去にそういう事をした人がいるから
わざわざ貼ってあるわけで、靴を脱がずに入ってきたり、
1つの箱に靴を片方ずつ入れたりした人がいたのでしょう。
勝俣さんは、注意書きが多いな~と思いつつ、
番台の所に行くと、今度は
「日本円で払え!」
という貼り紙が。
これは、外国人観光客などの中に、
円ではなくドルなどで支払おうとした人がいたのでしょうね。
そして脱衣所には 「脱いで入れ!」
トイレには 「開けたままするな!」
という注意書きが。
さらに脱衣所にある大鏡を見ると、割れていて
ガムテープで直してあったそうなのですが、
そこにはこんな注意書きが貼ってあったそうです。
「向こうには人はいません!」
大鏡の向こうに人がいると勘違いして
思いっきり鏡にぶつかった人がいたのでしょうか・・・。
ようやくお風呂に入ると、今度は
「お湯をガブガブ飲むな!」
という貼り紙があったそうなのですが、
これまた外国人観光客などの中に、
温泉は体にいいという評判を勘違いして、
お風呂のお湯を飲んでしまった人がいたと思われます。
この他にも
「床に寝るな!」
「訳のわからない歌を大声で唄うな!」
と至る所に注意書きの貼り紙のオンパレード!
こんなに貼り紙があったんじゃ、
うっとおしいし、落ち着かないですよね。
注意書きの貼り紙はまだまだおさまらず、
勝俣さんがお風呂からあがり、牛乳を飲もうとしたところ、
「勝手に飲むな!」
と書かれた注意書きが貼り紙が。
サービスだと勘違いして勝手に飲んでしまったのでしょうが、
日本人ではまず考えにくいので、これも外国人客のしわざでしょう。
そして着替えも終え、出口に向かった先で目にした貼り紙には
「裸で帰るな!」
という注意書きが。
服を着ずに裸で帰る人なんて、普通はありえない話ですが、
いたんでしょうね。この銭湯には。
さすがにこれで終わりだろうと思って外に出たところ、
すぐ目の前にベンチがあり、
「ここで寝るな!とっとと帰れ!!」
という注意書きが貼ってあったそうなのですが
店主さんもそこはやはり日本人。
おもてなしの心も忘れていなかったようで、
その注意書きの最後には、
「ありがとうございました」
としっかり感謝の言葉が書かれていたそうです。
参照元:『ごきげんよう』
ちなみに、注意書きを貼らざるを得ない行動をしたお客のほとんどは
外国人客だと思うのですが、注意書きは全て日本語で書かれていたそうです。
これじゃあいくら貼ってあっても効果ないんじゃ。。。