1934年から1963年まで連邦刑務所として
凶悪犯を収容していたアルカトラズですが、
受刑者たちの処遇は意外と良かったようです。
アルカトラズ刑務所の豆知識①
-意外と良かった食事-
アルカトラズが連邦刑務所として使用されるようになった1930年代。
刑務所では食事の質の悪さが受刑者が問題を起こす
ひとつの原因になっていました。
そこで、アルカトラズ刑務所では暴動をおさえるため、
質のいい食事を提供する努力がなされていたのです。
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1934年当時のある1日のメニュー
朝食
オートミール、牛乳、ボローニャソーセージいため
コテージ・フライドポテト、トースト、マーガリン、コーヒー
昼食
豆のスープ、ロースト・ビーフ、グレイビーソース
サヤマメ、マッシュポテト、コーヒー
夕食
豚肉と豆、コーンブレッド、ポテトサラダ
アプリコット、パン、マーガリン、コーヒー
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アルカトラズ刑務所の豆知識②
-温かいシャワー-
受刑者は全員独房に収容されたいましたが、
週2回、共同のシャワーをあびることができました。
理由はズバリ、脱獄防止。
アルカトラズ島が浮かぶサンフランシスコ湾の
海水の温度は年平均およそ13度で、
しばらく浸かっていれば低体温症にかかるほどの冷たさ。
実際に海に飛び込んだ受刑者たちは
命を落としてしまったそうですが、
その前に冷たい海に入りたくないという気持ちが強くなるよう、
シャワーの温度を温かくして脱獄防止に取り組んでいたのです。
この他にも、アルカトラズ島の周りに巨大なサメがいるという
ウワサを流したりして脱獄する気を無くさせていたそうです。
意外と処遇が良かったアルカトラズ刑務所ですが、
天然資源の無い島なので
水も食べ物の本土から運ばなければならず、
しかも受刑者の処遇をよくするとなれば
運営費用も莫大なものに膨れ上がっていきました。
1963年にアルカトラズ刑務所が閉鎖されたのは
こうした経済的理由からだったのです。
それから10年。
1973年に一般公開が始まったアルカトラズ島。
現在は往復のフェリー代も含め、
大人1人28ドル(およそ2300円)で見学できるそうです。
参照元:『王様のブランチ』
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